房総の風

向かい風にやられる毎日

全日本9時間耐久サイクリングinつくば レースレポート

昨年、同大会に新生ツルマス初のチームエンデューロとして出場し7位と惜敗。次の日からこの大会の為に共に研鑽を積んできた。そして遂にやってきました。運命の8月6日。
今年はいつもの柴、松、甲に加え西を追加。去年は後半に人員不足が原因でみるみる内に差が開いてしまったので対策を。

目標は表彰台。ライバルは去年の入賞勢。もちろん最も注意すべきは組織で仕掛けてくるホンダ栃木勢。
4時に自宅を出発し5時30分会場着。今回はテントを買ってブース設営したがその荷物が重すぎた。設営後は達成感に包まれてもう帰りたくなった。
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いつも通りわちゃわちゃしながら準備しレーススタートの8時を迎える。スターターは不動の私、柴田ウィギンス。
午前は4時間で1時間を目安に交代。


自己暗示

全日本9時間耐久サイクリングinつくば 男子ロード3位

今年と去年の違いはサポートライダーが少ないこと。よって素人による謎のアゲサゲが多くなり体力を使うことが予想される。後はローテが回らなそう。

案の定、謎のペースアップ、斜行だらけ。後はモトバイクが下手なのか集団に近づき過ぎたり先導が下手だったりでカオス。後は遅い人は走行ラインを守らずに落車が起きたりと怖い。声を掛け合って走ろう。
私はいつも通りどんなシチュエーションにも対応出来るように前目で展開。出力は上がるが安全を考えると妥当な位置。それなりに先頭を引いていたので疲れる。集団内はやはりホンダ栃木勢が有力で前を固めていた。要チェックで推移。
約束の1時間が近づいてきたのであと1周を告げてアタッコ。それなりにマージンを稼いでピットイン。西村さんにパス。集団に乗れていたのでひと安心。

この時点でトップは7チームに絞られており、全てが同一集団内。我がチームも順調に周回を重ねるが1時間半頃に有力勢がまとまってピットイン。まとまってコースインでフレッシュなメンツが集団に加わる。
これが失敗。まさか纏まってピット入るとは。ここらで西村さんが厳しくなってくる。45分頃に甲斐ポメラニアンに交代。若干ピットロスし集団は20秒前。追うことをオーダーに出走したが、差は周回を重ねる毎に広がる。2周後、追い付かないと甲斐さんが判断し松井さんにチェンジ。

これが伝説の始まり。

30秒前に走る有力勢要する大集団vsオリンポス松井1人
この差が埋まらなければゲームセット。レースの実質終了を意味する。もうオール踏みの松井さん。大集団との差は一向に縮まらないが30分位で集団が落ち着いてきてペースダウン。だが、踏みやめない松井ボルケーノ。体力底無しか。そして、みるみる内に集団との差が縮まり遂に追いつくwやばすぎわろた。そして、その2周後には集団を牽引w レジェンド松井の誕生である。

松井さんの活躍でゲームを振り出しに戻したツルマス。その後は、甲斐さんにタッチし残り1時間を大集団でこなす。最後はスプリントでちょい刺し。1位で折り返すのであった。ミラクルすぎるわ。
振り返ると2周でさっさと諦めて帰ってきた甲斐さんも神判断。ゴッドジャッジメントとゴッドランが合わさって奇跡的に纏めることができた。

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表彰台は実質上位3チームに絞られる。

作戦では午後5時間で私は3走目だったが、他メンバーの消耗が予定外に大きかったので私がまたスターターを務めることに。と言っても割と自分もダメージが大きくちょい不安。入念にアップしのぞむ。
気温も35~40度に上がってきてどう考えても運動禁止なんですけど。

ちょっとの休憩を挟み午後の部スタート。最前列から。
残りの体力と相談し6番手位を維持。極力前を引かないように。引いたとしても半分位の力で。どうせみんな暑くてペース上がらないし。そんな心持ちで前を引いていたが、あるフッとした時にホンダ栃木の選手と少し抜け出す。お互い顔見合わせて「どうせ捕まりますよねーwww」ってケラケラしてたが半周ほどでも捕まらない。あれ?ちょっと踏んでみるか。あれ?もっと開く。あれ?めっちゃ強い人(前半2位の外苑の人)がブリッジしてきた。

逃げ発生
ガチ踏みモード突入。ただ、明らかに外苑の人が強くてめっちゃきつい。良く見たらフリーライター山本健一氏ではないかwww Pクラスやんw
ただただ無心で踏んで逃げを確定させる。20分後には後ろから有力勢もブリッジしてきた。もう、後ろの集団は引く人居なくなってグルペット化。自分らの逃げ集団がメイン集団に。勿論、有力勢は全員います。
この時点で私の体力は限界付近に。まじきつい。けど有力勢が居る以上ピットには入れない。諦められない。心拍は190。けど諦めない。チームの為に。これがチームエンデューロ

おそらく前半と同様、1時間半位でピットに入ると思うのでそれを目安に。泣きたいくらい辛いし脚もつりまくってたがそれでも踏むのは辞めなかった。すると自然とつらない踏み方が分かってきてペース維持が楽になってきた。人間限界まで追い込まないと進化しないって本当だな。とか思いながらそのペダリングに最大限注力し有力勢と共にピットイン。帰ってきた時はそこに倒れ込んで暫く立てなかった。全身痙攣も起こし本当に限界スレスレ。けど無事タスキを繋いだことによる達成感と充実感。なにより去年とほぼ同様の展開の中で今度は逃げに乗れたことが成長を感じられた。去年はグルペットだった。この瞬間のために自転車やってます。

甲斐さんは問題無くトレイン内で走行。外苑が千切れる。ホンダ栃木は同集団内なので
チェックしながら推移。しかし、2時間30分頃から徐々に差をつけられ始める。この状況が謎で未だに分かっていない。飛び出した気配もなかったが。そして甲斐→西村へ。

西村さんが乗った集団が若干弱く。徐々に差が開き始める。外苑にも追いつかれた。そして、遂にホンダに1lap付けられる。はええ
しかし、西村さんも差を最低限にとどめてくれて残り1時間40分を残しゴッド松井の登場。
【状況整理】
1位 ホンダ栃木

1lap

2位 外苑サイクリングクラブ
3位 ツルマスヴェロクラブ

3チームは同集団でありホンダが頭1つ抜けているので実質、外苑との2位争い。更に午前の結果で外苑とは2秒ほど先行しているが、最後の展開次第でいくらでもひっくり返る状況。前でゴールすれば間違いなく2位。

もう祈るしかないワイら。
残り40分を切ったところで外苑の選手が1人TTを開始。そう1走目で私と一緒に逃げた(逃げさせていただいた)某氏である。めっちゃクチャ速くて格の違いを思い知った。みるみるうちに集団と差が開いていく。TTフォームがカッコよい。もう何か呆れて応援してましたもん。

次いで、ホンダ栃木がアタック。
松井さん。。。気付かず!

即座にピットから大声で指示。次の周では必死の形相で追走する松井さんの姿がw 午前中にも同じ光景を見たようなw
しかし、最後ということ、夕方で気温が大分下がってきたということもあり集団が活性化。ラスト1周には皆同集団内に収まる。松井さんは中盤位置。

ラストは外苑の選手がスプリントで1位。ホンダ栃木2位。そして、松井さんが3位で飛び込む!!すげえ。午後の部3位ですた。


最終的に外苑の選手には6秒差くらい付けられて午前のタイム差は守れませんでした。。。
しかし、去年の雪辱を晴らす3位表彰台!!!
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シャンパンファイト!
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我らワールド!!
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最高。
皆の力無しには間違いなく表彰台には上がれなかった。そして、去年マネージャーを務めてくいれて一緒に辛酸を舐めたさおりさんを今年は表彰台に上げてあげることができた。今回も神サポートで本当に助かりました。居なかったらまじで29位とかだと思う.

今後は

勿論、優勝。正直3位は心から喜べなかった。悔しさが大きかった。来年は1番高いとこ登ります!!提携チーム募集しますwww


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次の日、体重がモデルになってました。(後日無事膨らむ)