房総の風

向かい風にやられる毎日

全日本自転車競技選手権ロードレース2018レースレポートとか

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2018年6月24日、島根県益田市で開催された全日本ロードレース選手権に参加して来ました。
今年で2度目の挑戦。去年は例の落車に巻き込まれ1周で終了。
今年は少しでも爪痕を残したい心持ち。チームメイトの荒瀧さんもエントリーして一緒に参戦。
土曜日に会場入りして、試走をしてコース確認。坂が非常に多いコースでジワジワと削られるだろう、という印象。

夜は周辺の飲食店が営業してなさ過ぎて、店探しに苦労したが、何とかパスタを食べて宿へ。
補給を最近知り合った永井さんとガヤ仲間のなつみさんにお願いしていたので、軽い打ち合わせして解散。
本当に助かりました。補給サポートなかったら5mでレース終了してたと思います。

さぁ、来る日曜日。宿から会場まで自走し7:30ころ会場着。アップ、補給などして9:00定刻にレーススタート。
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そういや、会場でブログ見てますと声をかけられた。こんな雑魚キャラのブログをいつも見て頂き誠にありがとうございました。岡山の方らしい。


全日本ロードレース選手権
8周 足切り DNF


スタート後はすぐ登り。まだローリングの筈だが結構速い。メーター見ても6倍ちょっとは出てる。良いアップにはなった。
坂後あたりでローリング解除。本格的にレーススタート。
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前半のアップダウン区間はそれほどきつくなく集団中ほどでこなす。後半の平坦基調区間に入って、数人。。。というかまぁまぁな人数が抜け出していく。これは静観。見送る。自爆したくない。
2周目に入る頃には大人数の逃げが決まり32名ほど。エース級も入ってた為、グングンと差が開く。しかも、この周は集団が爆緩みして、荒川でも流してるのかと思ったくらい。

3周目に入ったら坂で少しペースが上がるが、問題なく対応できるペース。淡々とこなす、逃げも快調に走ってるようだが、集団が上がると1分ほど縮まったので安心したのか?4周目はまた緩んでタイム差は8分!程に。やばくねこれ。

集団内でちらほら、集団みんなタイムアウトになるんじゃない?みたいな会話が聞こえてくる。確かに追わなきゃいけないのはUKYOとシマノくらい?でホントに有り得るのかも。
なので、次の追走には絶対に入ろうと決める。それが追い付けないとしても挑戦する価値はある。何てったってホビーライダーですし。何もせずにタイムアウトとか何しに来たんだよと。

4周目の終わりにネクストリームの井出さんが少し抜け出している。それに合流して後ろを待ってるとインタープロの水野選手が合流。3人で回していくと集団は相変わらずゆるゆるなので差が開く。
坂で前待ちしましょう!と話してたけど一向に集団ははるか彼方。その内エキップデュランの皿谷選手も合流し、4人で追走することに。

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ローテーションは均等だがインタープロの水野選手が上手い。登りは一定で下り平坦を踏んでくれる。真似しようとするが、この状況で上手くできず登りを踏みがちに。反省。
井出さんも皿谷さんも安定して強い。ワイは...平坦が弱い。
淡々とこなしていくが、2周まるまる逃げ切ったあたりから脚が辛くなってくる。ちょっと周りも辛そうに見えた。

そんな折、8周目の坂で集団が追い付いてきた。シマノが引いてたみたい。一気に追いついてきてビックリしたと同時に、付いていく力は...ない!!!
その周で私の全日本は終了しました。
結果的に追走等せずに集団で大人しくしてればもっと生き残れたと思うが、それは結果論。良い経験になった。





しかし、Innocentの全日本は終わらない!荒瀧さんが残っている!
補給諸々でお世話になった桐Pさんとやんぼーさんも爆熱な走りで戦っている!柴田、補給係へ。一緒に追走した井出さんと固く握手。今度は何処かのレースで逃げ切りましょう。

この辺から更にペースアップし逃げ集団も分裂。メインも人数が絞られていく。荒瀧さんはまだまだ余裕そう。
11周目、13周目でやんぼーさん、桐Pさんもそれぞれ下ろされてしまったがシンプルに尊敬。凄すぎる。カッコ良かった。

その13周目であらたきさんは第3集団の前で走っている。すご。
ボトルケージが外れてチェーンをガシャガシャ言わせる最近影を潜めていた荒瀧クオリティも発動させていたが、何とか対処したよう。(ボトルケージ外して捨てたらしいw)

我々が見えないところで極限状態の戦いを繰り広げていた模様。
この辺は近日公開予定の荒瀧レポートを参照したい(早く読みたい)。

そして、15周目。補給が要らないことを確認しゴール地点へ。迎える体制を整える。



大観衆の中、荒瀧さんの帰りを待っていると今までの出来事が蘇ってきた。思えば遠い所まで来たもんだ。
大学でひょんなことからスポーツバイクを購入し右も左も分からない状態で自転車生活が始まった。
社会人になって、大学の枠を飛び出してチーム員を募って、気付いたら沢山の愉快なチームメイトに囲まれて楽しい自転車生活を送っていた。

始めはみんな弱かった。けど、練習に皆で打ち込み、皆で反省し、時には練習に対して意見をぶつけ合って徐々に強くなった。今でも走り方は注意されまくるけど。チーム発足にも紆余曲折あった。

そんな、生え抜きだらけのJBCFにも登録してない、何のバックグラウンドもない草チームから全日本ロードレース選手権の参加者を輩出し、更に完走者が出ようとしている。

そんなことをゴール地点で思ってたら涙が溢れてきた。こんなに素晴らしいことがあって良いのか。
ここまで来れたのも、荒瀧さんの力も勿論、皆のお陰です。
これからも皆で強くなろう。色んな世界を見よう。


そんなことを思いながら荒瀧さんがゴール!!!迎えに行ったら、また涙が出た。今日は駄目だ。ホントに素晴らしい。偉業を成し遂げてくれた。日本で25番目に速い男です。あー魂震えた。


レース後、2人で写真を。
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補給サポートして頂いた永井さん、なつみさん、やんぼーさん、桐Pさんに挨拶して宿へ。

夜は久しぶりにお酒を飲み交わし気付いたら4時間くらい喋り続けていた。良い夜だ。
宿に帰って爆睡して、次の日、この記事を書いてる飛行機で帰宅しております。

人生2回目の全日本ロードレース選手権は自分自身の経験としても良いものになった。
来年もこの舞台にもっともっと強くなって帰ってきたい。

チームもまだまだこんなもんじゃないぞ!
皆でまた走り出しましょう!(偶には代表ミタイナコト言っとく)