雑感2016
レースも残すところ後2レースとなり、シーズンオフも目の前とのことでカテゴリを幾つかに分けて振り返る。今年は色々な意味でチームとしても個人としても「変化」の年であったことは言うまでも無いだろう。
①チームとして本格始動
ツルマスヴェロクラブのチーム名を背負い多くのレースの出場。男子・女子合わせたら10回以上は表彰台に立つことができた。モチベーションの高い仲間に恵まれて本当に幸せだと思う。少しずつチーム名も知れ渡ってきて、レース会場や当ブログをきっかけにチームへ加入してくるような流れもできたのは少し驚き。いまいち伸び悩んだ人や急成長を遂げた人も多数おり、まだまだ成長段階である。女子チームもやっと最近になって人数が揃ってきたので個人能力・組織力を高めていきたい。
もう1つのトピックとしてはJBCF実業団レースへの参加。今年は春先の3レース出場に留まったが、ホビーレースとは違ったリアルなレース現場の現状と自分たちの実力を知ることができた。来年は出場回数を増やしE2、E1への道を切り開いていきたいところ。
②練習環境
基本的にお一人様で練習することが多かったが、今年は複数でチームメイトと練習することが大幅に増えた。むしろ休日練習ほぼ100%が集団練といっても過言でなかった。皆が週末暇なお陰である。(ワイも)それに伴いローテーションや集団走行の技術を高めることができた。ローテーションについて真冬の荒川で皆でアレコレ意見を交わしたのは良い思い出。(主な議題は松井さんが爆上げすることへの批判)
夏辺りからは荒川を卒業し長柄、手賀沼、ディズニーといった周回練習がメインとなる。手賀沼はよく行ったなーと。上記周回コースはほぼノンストップで走れることから今年の主なターゲットであったエンデューロの対策には合ってたと思う。手賀沼の最終周回で松井さんと幾度となく殺し合ったのは良い思い出。
平日は、これまでと同様ローラー練が多かった。これまでと違い、ローラー練習もパワーメーターの導入によって目的を持ったワークアウトを組み込んで練習できたことは大きい。週1、2回の平日チーム錬も日々のモチベーションになった。
③合宿
4月の千葉から始まり7月那須、8月伊豆大島、10月の山梨に至るまで計4回開催。全てが最高の思い出。一生笑っていた。チームビルディングとしても非常に効果的であり、同じ釜の飯を食べ、同じ屋根の下で寝て、同じ酒を飲み、同じトイレで吐く。重要ですね。実際、現状積極的にチームへ参加して頂いてるメンバーはほぼ合宿参加者なんだよな。まあ、少し反省点を挙げるとすればもうちょっと真面目に練習すればよかった。来年はもっと行動範囲を広げて行おう。
④落車
「落車したら何も残らねえ...!!」
松井神骨折物語より抜粋
「笑うと肋骨が痛くて、楽しいのに痛い気持ちになる」
神谷肋骨史より引用
秋口にかけてチーム員の落車が集中。幸い生命の危機に至るようなものは無かったが本当に気が滅入った。松井さんの言葉は真実や。すべては自己責任ではあるがチームとして安全性への意識を見直す良い機会となり、スポーツ安全協会の団体保険に加入。追加加入も随時受け付けています。ただ、保険はあくまで保険。来年はより一層の注意喚起を行う。あと、何回もいうけど速ければ危険ということではないし遅ければ安全って訳でもない。状況判断の甘さと己の運転技術を過信しすぎた人が落車します。
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ここからは割と個人的な話。
⑤実績
少し見にくいが上記が今年のレース結果。
チームとして参加したレースは数的不利だった東京エンデューロを除けば全て表彰台獲得。個人としては上位10%から漏れることは無く落者せず走りきれた。個人入賞は春の下総クリテ、那須岳ヒルクライム、もてぎエンデューロ。見返すとロードレース、ヒルクラ、エンデューロとバランス良く入賞している。意外だったのはもてぎエンデューロ。苦手と思っていたエンデューロで逃げ切りを果たすことができた。後述するが10月の乗り込みと準備、コンディショニング全て嵌った結果に感じる。セオフェスとひたちなかで結果を残したい所存。来年は出場レースのレベルをもう1段階上げる予定。
⑥トレーニング量推移
※11月現在、1月はログが残ってないので未記載
冬季はひたすらベーストレーニング。といっても私はLSD不要論者なので中強度がメイン。5月にシーズンインしてからは平日練、チーム練の強度を段階的に上げていった。7月は最重要レースに定めていたつくばに向けて手賀沼などにて高強度で乗り込み。8月は仕事多忙につき一旦ペースダウン。しかし、伊豆大島合宿などで力が付いていることを実感し始めた頃。パワーもグングン伸びていった時期。9月の富士チャレを終えターゲットはもてぎへ。TSB管理も始め客観的にコンディショニングを行ったことと月間3000TSSを目標に積んでいった結果、表彰台に立つことができて一安心。今はプライベート絡みでモチベーション若干ダウン中だが割と乗れている。
ローラー練は基本的にLT走とインターバル、アクティブリカバリーのみ。LTは10分~20分レンジ@4.5~6w/kg。インターバルは1分、2分@6~10w/g。飽きもせずこれしかやっていないw スプリントなどを想定した無酸素・神経系(10sec~30sec)の練習を取り入れても良いかと感じている。3本でやったら落車しそうだけどw
8月にアラタキさんから負荷付き3本を譲ってもらったことでよりリアルな室内トレーニングが可能になったこともトピックス。
間違いなくこれまでの自転車人生で1番乗り込めている。チームのお陰。
⑦出力
※11月現在、ジテトレの提供する疲労プロフィールを元に作成
国内トップクラスとか書いてあるがこのレベルのレーサーなんてその辺にゴロゴロいるので置いといて、パワーメーター導入1年目は年間を通じて全体パワーの底上げを達成できた。特に10~20分領域はローラーを含め重点的に取り組めたことによりFTP253w→265w、10分280w→303wまで押し上げられた。1分レンジのインターバル領域も及第点。このデータから鑑みるにインターバルで振るい落としをかけた後、アベレージで走り続けるレースが向いてるのかもしれない???課題としては、やはりスプリント域。練習してない領域が苦手科目として如実に現れている。因みに瞬間最大風速は1138wだが、おそらく誤作動w パワーって嘘つかない。冬は重点的に取り組んでいく予定。おこ先生よろしくお願いします。また、ウェイトレシオ的にはそこそこだと自負しているが絶対的なパワーはまだまだ足りていない。私の目標としているレースはどちらかと言うと平坦よりなのでヒルクラフォーカスの時以外はそれなりに体重を増やし絶対的なパワーを上げておくことが必要に感じている。
⑧機材
Ⅰ、フレーム
1月にcervelo R3が全く合わずCAAD10に戻し、8月に現メインバイクALR01に乗り換える。4ヶ月ほど乗った感想として、CAAD10ほど懐は深くないがキレは抜群にあるという印象。語彙力皆無か。ダンシングの振りは軽く良く進んでくれるフレームかと。また、SLR01と同様のフォークはコーナーリングが素晴らしく安定しており、下りが速い。4ヶ月しか乗ってないのに既に体に馴染んでいることが、このバイクの優秀さを示しているかと。
しかし、如何せんアルミであることからライトウェイトでも履かない限り6kgは下回らない。来年はヒルクライムのビックレースに本気で挑む予定なので、カーボンバイクの導入も視野。s-works、canyonあたり良いかなと...。
今は亡きサーベロタソ。ルックスは1000億点
Ⅱ、ホイール
今年、所有したホイールは以下
・レーシング3+Vittoria open corsa SC 23c(現存、宮君に貸出中)
・レーシングゼロ+MICHELIN POWER competition 23c(現存)
・レーシングゼロカーボン+Continental Grand Prix 4000sⅡ25c(現存)
・BORA ONE 50 ナローリム+F Continental Competition 25c R HUTCHINSON Carbon comp 24c(現存)
・Vision TC24(甲斐さんからBORA ONEと闇取引にて放出)
・Ksyrium SL S(シンプルに売却)
レー3、キシリウム、BORAという布陣で始まった今シーズン。キシリウムは個性無さ過ぎて元々あまり好きになれず売却。1260gという軽さに惹かれたvisionは実際使ってみると登りが微妙で甲斐さんの元へ旅立って行った。BORAは元々所持していたが、一旦売却した為、また戻ってきた形。1シーズンで違うBORAを所持することにw ま、ダークラベルかブライトレベルの違いだが。
そして、やってきたレーシングゼロ、レーシングゼロカーボン。素晴らしいの一言に尽きる。ハブの回転も違いを感じられるほど良いし、反応性は他インプレで見られる通り。確かにアルミモデルは乗り心地が悪いが、カーボンはそのネガを完全に取り払っている。リム高30mmのお陰でディープリムの感覚もあるし...現状では非の打ち所がない。しかもクリンチャー。
レーゼロカーボンです
— Eishiro Kume (@888gum) 2016年11月5日
確かに転がってる感覚はディープリムに近いそれなのだが、ダンシングは浅リム並の振りの軽さ。高速域の伸びも◎。
スプリントはタイヤが新しいので次回へ。
これでクリンチャー。反則ですか?
おすすめ pic.twitter.com/n0J6Sf2PwR
らしい
ちなみに入賞時のホイール一覧
THE KAIMAKU BORA ONE
下総クリテ BORA ONE
つくば TC24
那須 レーシングゼロ(アルミ)
もてぎ BORA ONE
Ⅲ、コンポーネント
変わらず9000系。ペダルはルックだが、金属バネのKeo2Max Carbonに変更。カーボンバネはどうもへたってきたり、割れたりする危険性を孕んでいるような気がして見切りをつけた。
Ⅳ、サドル
ALR01導入時はASTUTOのSKYLINEを使っていたが、どうも気に入らずZoncolanに戻す。やはり良い。ただ絶版でほぼデッドストックの為、Zoncolanが逝ったら次期サドルをどうしようか本気で悩んでいる。ASTUTOは強奪された。
Ⅴ、ハンドル
通年でRotundo、いわゆる丸ハンを常用。極限まで姿勢を低くすることができるので平地が不利な私には必須。下ハンポジションもしっくりくる変更の余地はカーボンモデルにするか否かくらい。
Ⅵ、シューズ
通年でS-Worksシューズ愛用。何も問題なく使用できていたが、踵が絶望的に潰れてきたので最近、S-Woks 6 shoesを導入。サイズ感が変わっており39→38へ変更。悪名高き踵サポートは歩いてる時に痛みを感じるが、ペダリング中は問題なしどころか引き脚の返しが良くなっていて好印象。むしろこのシューズで踵痛くなる人ってペダリング中に踵動き過ぎなんちゃうん。甲は結構痛くなるが多分履きなれるレベル。前作も使えるので使い分けいく。
Sworks 6 シューズ導入したけど踵のホールド感強すぎて歩いてるとクソ痛い。ペダリングしてる時はそうでもないが。。。ただ引き脚の返しは良くなった感じ。もうちょい足に馴染んでくれたら
— Eishiro Kume (@888gum) 2016年11月20日
らしい
Ⅶ、ウェア
現状問題なし。1月の発注会でワンピースは作りたいね。
パワーメーターのことは散々書いているので割愛します。
⑨来年のこと
まだ、2016年も1ヶ月ほどあるのに気が早いですが来年は......
チームとして
・男子選手層の厚さ拡大
・女子選手の増員
・実業団レースへ積極的な参加
・ターゲットレースでの優勝・入賞
個人として
・FTPの向上(10分、20分で5%の向上)
・無酸素・神経系パワーの強化
・富士ヒル・おきなわでの入賞
・E1昇格
あたりを目標にぼちぼちやっていこ