房総の風

向かい風にやられる毎日

9極の耐9in筑波サーキット2022 総合2位 レースレポート

とぅす。
2022/7/9に9極の耐9in筑波サーキットに参加してきました。
このレースは2015年に初参加以来、ほぼ毎年参加しているレース。
自分がレースを離れた間も他のチームからお力を借りながら出ていた模様。

今回は、下記のようなチーム構成
男子ロード9時間(Innocent脚柱) 柴 荒 松 武 甲
男女ロード9時間(Innocent腿柱) エアロ 西 うみ emiさん 金子さん
後は、ゼネラルマネージャー 

男女ロードは他のチームなどから参加いただきました。
この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

男子ロードの目標はもちろん優勝。男女ロードもできるだけ上位を狙う感じ。

会場まで
東京の東組と西組に分かれて移動。
会場まではエアロマッスルの爆走で体感3分くらいで到着。
松井さんから送られてきたコンビニのマップURL通りに進んでたら、なぜかつくばサーキットに到着するトラブルはあったが6時15分くらいには会場入り。午後から出走の金子さん以外は無事揃い準備を進める。
めちゃくちゃ久しぶりに会うメンバーも多くてもう既に楽しい。過酷なレースの前の最高なひと時。

作戦
今回の作戦、、、というか走順は下記の通り。
柴田 140min 情報取集・レースの安定・逃げなどあればチェック及び爆走
武藤 100min 爆走
荒瀧 30min   爆走
甲斐 120min    爆走
荒瀧 90min      爆走
松井 60min      爆走及び大爆走

基本は上記走順で、トラブルあればスクランブル発進。
前半は何としててでも秒差を奪って折り返すイメージで決めていた。

ライバルは事前のエントリーリストを見る限りオーバーヒート。
毎年負けてて、いつもイノセントの超えられない壁として君臨している。
昨年もコンマ差で負けており、今年は勝ちたい…
もう1つは吉田さん率いるSCP(埼玉サイクルプロジェクト)。
男女混成だが勝負には絡んできそう。

9極の耐9in筑波サーキット カテゴリ2位 総合2位(負けた...)
スタートはいつも通り私が担当。
スターターの役目は、先ずはカオスな集団の中で安全に走り確実にバトンを渡すこと。
次に同じカテゴリの選手が動いたらチェックする。
最後に、情報収集。他のチームがどんな思惑で動いてくるか分からないので色々話しかけてこの後の展開に備えられるようにする。

午前(8;00~12:30)のレースは同時に99㎞ソロもスタートするので、混走になるがお互い邪魔しないように走ることが前提(となるがあまり理解できてない人も多い。ホビーレースなのでそこは経験のある選手が声掛けして集団をまとめる必要がある。)

前目に並んだが、オッティモが4000人くらいいて何か考えているだろうなと。
隣に同じカテゴリのなるしまの方が居たので話しかけたが、今回はエンジョイでの参加とのこと。レースは定刻通りスタート。男女ロードはエアロマッスルがスターターなので安心。

最初は大きな集団で推移。みんな元気なので色んな選手が前に出てくる。
私は基本前目にポジション。落車も起きやすいので慎重に走る。ちょこちょこアタックはあるが決め手には欠ける。(アタックと呼べるかは謎な感じではある。)
1時間くらい立つと、前にいるメンバーは大体固定されてくる。

柴田-エアロ筋肉ライン

大きな動きを狙ってるのは間違いなくオッティモと湾岸。
オッティモの選手に作戦聞いたけど教えてくれなかったw
EMUの選手、いつも通りのSCP吉田さん、オーバーヒート黒澤さん、カステリアンバサダーの選手もよく見るなーといった感じ。

50km地点 逃げ発生
オッティモ2名、湾岸1名、EMU1名、とあと2名くらいかな。
有力勢含む逃げが決まる。どんどん差が広がっていって40秒くらい差。
ここからレース始まりますなーといった感じ。

が、実際はここでレース終了。

オッティモと湾岸がうまい感じに集団の間に入ってたこともあるが、そもそも逃げに気付いていないソロ選手が多すぎ。
だからオッティモと湾岸が牽かないのも理解できておらず、まとまらない。
で、多くのソロ選手が逃げに気付いた時にはレース終わってました。

トライクルが3人いたので、代表の田淵さんが集団まとめようとするが
全っっっ然牽く人いなくて直ぐに後ろ上がってしまい辛そうだった。
逃げのメンバーが強力だったのもある。

自分が当事者だったらめちゃくちゃフラストレーション溜まったと思う。
レースは自分の脚との勝負じゃなくて、人との勝負だから常に展開に気を付けて走らなければと自戒。

途中集団リードして協力するように促したが死に集団になってしまったので終わり。
残り20kmは集団の中盤でサイクリング。
99㎞ラストは湾岸、オッティモ、吉田さんが中心になって集団に着がないから安全対策としてスプリントやらないように、とまとめて終了。
そのタイミングで、吉田さん、エアロマッスルとピットに入って武藤君にタスキを繋ぎ自分の役目は終了。実際は2時間30分くらいだったかな?

2走目 武藤君
コース上には9時間の選手しか居なくなったので人がガッツリ減る。
武藤君の脚力を疑う人は誰も居ない。期待通りの走りで小さくなった集団でも安定して走り続ける。
有力勢はもちろん残っていて、そこを中心に展開されている。

SCPがピットインしたときにホームストレートで爆上げするIQ200プレイが炸裂したが、
実際はあんまり考えていなかったらしい。

かっけーフォームやなー

途中で武藤君が指で3と合図して、あれ!?早くね!?となってピットが騒然とする。
荒瀧さんを予定より早めに射出か?と思ったけど、実際は何もなかったらしく、きっかり残り30分で帰ってきました。
この時、SCPの吉田さんが来たので早めに荒瀧射出しますと伝えたが、実際そうならなかったのでメッチャ嘘ついてしまった。笑

この時間帯はどのチームも特に展開なく終了。
武藤君の爆上げで男女混成の西村さんが爆死したくらいか。笑


西村さんを殺すタイミングを後ろからうかがう武藤君

3走目 荒瀧さん 残り30分の爆走
エース荒瀧さんは残り30分でライバルチームと差を付けて前でゴールすること。
イナーメジャージで威圧感も高め。

しかし、結構上げてたみたいだけど、他チームも荒瀧さんをガンマークしてて抜け出すことは難しそう。
エアロマッスルがその爆上げの被害者になったのは確認できた笑 身内殺し過ぎ。

男女ロードでメッチャ走って36協定違反の重労働を重ねているエアロマッスルをさらに地獄に落とす準備を進めているイナーメ荒瀧


そうこうしてる内に残り5分となり、最終周でのスプリント勝負となる。

結果は、、、、

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見事、0.2秒差を付けて1位!で折り返すことに成功。スプリントかっこよ
ただホントに僅差なので。勝負はいつも通り午後に持ち越されることに。

先頭集団のトップゴールはカステリアンバサダーチームの恵体ニキ(後から調べたらプロの岸選手だった。そらつえーわ)

男女混成もイノセントは4位でゴール!午後の巻き返しに期待。
総合は、Innocent、オーバーヒート、SCPの順。


午後の部スタート スターター:甲斐さん


先頭に整列。カッコよい

午後は、13:30スタート。前半の99㎞とちがって後半は99分の部が同時スタートするので集団はまた大きくなってスタート。男女混成は西村さんがスターター。

計測ラップがスタート直前まで荒瀧さんの足首に巻かれてること全然気づかず、マジで危なかった。虚無のラップを過ごすとこだった。甲斐さんが気づいてくれたことがこの日の最ゴッドプレイだったかもしれない。

レースは集団で推移。
甲斐さんも最高心拍200を記録する不健康な練習を繰り返していたので(誉め言葉)、安定してペースを刻む。

集団は最後までかなり大きかった印象。
しかし、午前と比べて気温がぐんぐんと上がってピットにいるだけで暑かったので、選手はもっとキツかったと思う。

そんな中、集団でも安定して刻む甲斐さんと西村さんは流石。特に西村さんは練習できてないって言ってたのに、港区3000年の歴史を生かした走行スキルで付いて行ってたのは凄かった。

余談になるのだが、
99分ソロで優勝した選手、スタートから一生逃げ続けて最終的に集団ラップしてた...。
ロードチームは展開が少なくなるだろうと思って、暇になるかなーと思ったが、その選手の走りが暑すぎてチーム全員でタイム差教えたりしてメッチャ盛り上がった。あのようなレジェンド神走りは最高ですね。ホントに強かった。

↓その選手を応援するInnocentの輩ども。こう見てもマジで速い。そして俺らはうるさい。浅草の競馬に群がるじじぃみてーだな。


残り2時間半 バトンは荒瀧さんへ
展開は変わらず。オーバーヒートと同一集団。
総合では、SCPともまだ競っている。女性の廣瀬選手が強すぎた。
後半のスターターでずっと集団居て危なげなく交代したらしい。

後は、他の男子ロードチームがいる感じ。午前で差が付いたが、MIVRO、Animals などは午後は同一集団。

ここで他のチームと差を付けるべく爆上げを重ねる荒瀧さん。
しかし、彼が出てくると他のチームは厳戒態勢を引いてくるので思うような走りが難しそうに見える。
集団は大きくなったり小さくなったりを繰り返すが、前にいるのは基本トップに残っている選手たち。

途中、ピット交代をミスったのかSCPが遅れていたが、東海大(?)の子と回して埋めていたのが凄かった。俺らも何故かそれを応援していた。必死の爆走は誰であろうとかっこ良いよね。

いよいよ最後まで誰も離れることなく最終走者の松井さんにバトンが渡る。
西村さんがめちゃくちゃプレッシャーかけてて松井さん崩壊寸前。笑


最終走者 松井さんの大爆走の様子をお届けします。
Innocent的に、松井さんの筑波といえば過去にチームのあらゆる危機を救うレジェンド走を見せている。

2分先にいる集団を単独で追って合流したり...

expz88.hatenablog.com


昨年も荒瀧さんと2人で1lap差を埋めて、追いついた後、集団をさらにlapしたらしい。
バケモンかよ。いやバケモンなんですよ。この人。

しかし、レース中は本能に従って走ってしまうことが多いので
ピットで待っている時は、スプリントでも大丈夫とか、冷静に集団で、、、と色々話してていよいよ交代5分前くらいに


柴田「松井さんどうします?」

爆走神「爆上げして集団ぶっ壊してくるわ」

と言って走り去っていった。
そして、次帰ってくるときにはすげー勢いで猛烈に先頭を引いてました。
もうこの子は伸び伸び育てることにします。

この動きで結構人がいた集団が5~7人くらいになった。笑
SCPが前述のピットロスを埋めた好走で脚に来てしまったのかドロップしてしまい。(原因は定かではないです)

いよいよオーバーヒートとのタイマンへ突入。

条件はシンプル。午前のタイム差が無いようなものなので前でゴールしたほうが勝ち。

この時、実は男女ロードも猛烈な追い上げを見せていた。
今回他チームからお借りした金子さんがラスト2時間だったのだが、めちゃくちゃがたい良くてしっかり松井さんの爆上げにも対応しドンドン巻き返していってた。


金子さんの爆走(先頭)マジですげえよ。

で、先頭は確か5人に。
Innocent(松井)、Innocent(金子)、オーバーヒート、Animals(森栄さん)、あと一人は分からなかった。クラス違うので幣チーム協調はしません。

後から聞いた話だが、
ご存じ爆上げニキこと森栄さんもめちゃくちゃペースアップしてたようで見た目以上に凄い速さで推移してた模様。

しかし、表情的に松井さんはきつくはなさそう。
だが、集団から逃げるまでの力は残ってなさそうって感じ。スプリントだ。

9時間も走ってるのに、最後はスプリントですべてが決まる。熱すぎる。
そして、ホームストレートに帰ってきた!結果は、、、

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0.5秒差で敗北…!!!!!!
つまり、午前の差を逆転され総合は2位。

悔しいけど、どのチームも大きな怪我なく走り切れて最高のレースでした。
何と男女ロードは金子さんの爆走で何と2位に浮上し、総合も9位を獲得!

結果的には、下記でレースを終えることができた。
男子ロード9時間(Innocent脚柱)
総合2位 カテゴリ2位

男女ロード9時間(Innocent腿柱)
総合9位 カテゴリ2位

久しぶりにチームとして大所帯で、自分としては5年ぶりにエントリーしたレースでしたが暑く熱い最高なレースでした。



来年は優勝するので、またライバルチームの皆様またよろしくおねがいします。